池の畔の 大きなヒバの木の根元から 何やら 大きな蜂が出入りするのを 発見したのは 2ケ月くらい前だったか と思います。
それが オオスズメバチであること、 とてつもなく 危険な蜂で あることも知らされました。
でも お盆~お彼岸と 多忙を極め 当初は 蜂の出入りも ポツポツで 大して気にもせず 日が過ぎてゆきました。
木の根元の
又になったところが
巣の入り口
陶器の蛙の後ろに
盛り上がっているのが
巣を作るために
蜂が砕いて
運び出した 木くず
ところが お彼岸が終わった頃からでしょうか、 その数も グ~ンと増えて・・
何でも 雄蜂が 羽化してきて、新しい 女王蜂が生まれてくる時期なのだそうです。
オオスズメバチとは
日本に生息するハチ類の中で最も強力な毒をもち、かつ攻撃性も非常に高い。 毒針による攻撃のほか、同時に強力な大顎で攻撃対象の皮膚を大きくえぐるといった行動もあるので被攻撃者は大怪我をも伴う。 狩りをする時は、時速約40kmで飛翔することができ、一日約100kmもの距離を飛翔する。 (Wikipediaより)
お彼岸も終わって 時間に余裕ができたので 毎日観察していると 巣からの出入りの方向が決まっているので そこを邪魔しなければ 近づいても 何もしない、ことも分かってきて、 暑い中、一生懸命働いている蜂が なんとも可愛くなってきました。
「キケンだから 駆除してもらったほうが いいですヨ」 と 親切に忠告してくださる方も おりましたが、 何故か気が進まない。
かつては 魚釣りが 趣味だった 私ですが 今は まったく興味がもてません。 坊さんになってからの ビミョーな 心理変化でしょうか。
そんな私の気持ちを察してか ミキオちゃんが 知らないうちに バリケードを作ってくれました。
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友の 優しき思いに感謝。
そして 私の 観察熱はエスカレートし 「何とか 飛んでいる 蜂を 撮ってみたい」と 至近距離50cmの接写を試みました。
オオスズメバチは 体長3~4cm、 大きいし 早いし なかなか 枠の中に納まってくれません。 こんな近い距離では ピントも なかなか合わない・・・
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3日ほど前のことです。
子どもたちが 写生大会に来てくれて 先生たちが 更に厳重なバリケードをしてくれて 何事もなく終わったのですが・・
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友人から電話があって
「学校の教室に オオスズメバチが 飛び込んだ、 公民館にも 入ってきた」
「それ、興徳寺の 蜂?」
「いや それは分からないけど これから 分蜂して そこでまた新たな問題を作るわけだし、
どうだろう、 駆除しては?」
私が飼っている(?)蜂が 他の人に 不安を与えているのか・・・ と すこしばかり落ち込み、 思い切って 駆除することにしました。 殺すという行為は 慎んできたつもりだけど 無意識にも 蚊は 叩く、 ムカデを見たら その場で殺す、 と どこかで 適当な折り合いをつけてきた・・・
せめて 蜂の最期は 自分の手で、 と 昨晩 防護服(レインコートとバイク用ヘルメット)に身を固め、万感の思いを込めて、強力殺虫剤の引き金を引いたのでした。
今朝の お勤めでは 蜂の供養。
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明るくなって見ると 池には夥しい蜂の死骸、
だけど 驚いたことに 相も変わらず 蜂たちが せっせと 出入りを繰り返しているのでした。
巣の奥からは 今まで聞いたこともないような スザマジイ羽音、 きっとパニック状態になっているのだと 思います。
さぁ どうする!?