山寺の
和尚さん日記

おもてなしの心

お盆のお檀家さん廻り(棚経) を始めて そろそろ1週間です。 
「お暑うございます」 「暑いですね~」 「まいっちゃいますね~」 どこへ 行っても 「暑いッ!」の連発・・・
私は へそ曲がりなので 「そうですか~?」と とぼけています。 
言って 涼しくなるわけでもなく、 というか それほど暑さを感じていないのです。 バイクで 走っているせいかも 知れません。

お経の後、 お茶が 出されますが たいていは 冷たいお茶です。  
これは もちろん 檀家さんの お気遣いで 「暑いだろうから」、 というお気持からですが 
「お茶は 熱いのと 冷たいの どっちがいいですか?」 と聴かれたら 迷わず 「熱いほうで・・・」と答えます。 
暑いときに 熱いお茶が とても心地よい。

ある お檀家さんの奥様、 
とても物静かで いっさい余分なことは喋らず 農家のおばさんではありますが どことなく 上品な方です。
 
お経が終わって 振り向くと 奥様が端座されていて 座卓の上の大振りの茶碗に 少しのお茶、 
一口含むと その温度が 実に 「よい加減」 なのです。 
ちょっとぬるめ で 心地よく すっと喉を通ります。 感心して 「どのように淹れるんですか?」 と聞くと、 恥ずかしそうに 「いくつかの器を使って 冷ますんです」 と・・・ 
その心遣いが とっても嬉しく思いました。 




川施餓鬼の ご案内です。
今年もまた 8月16日に 伝統行事 『川施餓鬼』 を行います。
子どもの参加予定数が 80名(昨年実績) それに対して スタッフ25名。
毎年 毎年 思うことですが、 「子どもを喜ばせたい」 という それだけの思いで 大人たちが あの炎天下、汗を流してくれることに 感動します。 すでに スタッフミーティングも終わり、 先日は 「タイマツ」  の担当者が 燃料について 実験をしていました。 今までは 灯油をつかっていたのですが 今年は 食用油の廃油を精製したものを使うのだそうです。 
この ひたむきさ、積極さが とても嬉しい。  彼らの 誠意に応えるためにも 私は参加者をきっちりと 確保したい、と思います。


お近くに 小学生が おりましたら 是非 参加を呼びかけてください。 また 前日、当日の お手伝いも 募集しております。


                やっと 夏の富士山 です。