山寺の
和尚さん日記

写経の勧め

『毎日書道展』に作品を提出しました。
 
2ケ月近く前に準備を始めたのですが 
最後の最後になって ようやく集中力も高まり、
「せめて 後1週間、いや 一日あれば・・・」 
などと 未練を残して 締切日を迎えたのでした。
いつも思います。
どうして この集中力を もっと前から
出せないんだろう? って・・・
ブラジル時代に学んだ 「成和塾」の塾長、 稲森和夫氏(現 京セラ名誉会長)の言葉に
『土俵の真ん中で相撲をとる』 が あります。
「土俵際まで 追い詰められると ものすごい力を出す、 あんな力があるなら なんで 土俵の真ん中で 出さないか?」
まったく そうなんだけど、 どうしてなんでしょうね~
今回は やっと100枚を 書きました。
150枚くらいは 書きたい、と 思っていたのですが、 
途中、「数も大事だが それより質だ!」などどと 生意気なことも思い・・・ 
そんななかで 出会った 4月20日付け「日蓮宗新聞」の記事、
「2011年度、日本芸術院賞「書」部門で 日蓮宗東京都戒行寺住職 星弘道師が受賞した。
・・・・納得がいくまで書き尽くす、という星師の信念のもと、完成まで実に300枚以上、筆を運んだという」

因みに 受賞作品は 1.5mx1.0m という大作です。 これを 300枚、 
これくらい 厳しいものなのだ、と 改めて思い、 そして わが身を恥じ入った次第・・・

今回の100枚
一方、こちらは 今月から 始まった 『写経の会』
第一回目は 22日、 参加者は 5名でした。

静かな本堂で 香を焚き、墨を摺り、 一心に経文を書写する・・・ 
上手に書く、ということより このプロセスそのものが 仏道修行なのです。




「写経の会」は 毎月第4日曜日、15:00~ 次回は 5月27日()、です。
道具はすべてそろえてあります。   お近くの方、 どうぞ お気軽に ご参加下さい。


   菜の花畠に入日~ ならぬ 朝日です。 このところ ずっと富士山が見えません。