私の住む里、柚野(ゆの)の山に 広葉樹を植えよう、という 単純にして 広大な計画が いよいよスタートします。 仲間とともに そのための会を結成しました。
名づけて、「YUNOどんぐりの会」。
とりあえず、というか 押し切られて 私が初代会長を引き受けました。
18歳で 家を出て、54歳で 帰ってきた。
もちろん その間、何度となく 帰省はしましたが、 あくまでも一時的なものです。
ここに住む、と決めて 改めて廻りを見渡せば、すっかり変わってしまったな~、と思えることが いくつか・・・ その一つが 山でした。
柚野は ぐるりと山に囲まれた盆地ですが、その山がすべて 針葉樹に覆われていたのです。
春先には スギ花粉が まるで 山火事の白煙のよう、
猪や 猿が 人里に降りてくることなど・・・ 私が子供の頃には 想像すらできなかった。
ちょうど 私が小学生のころ
当時の国策として 日本中の山に それまでの雑木に代えて、
杉・檜といった 針葉樹を植えていったのです。
昨年、相棒のミキオちゃんに連れられて
何度か長野を旅しましたが、
春先の新緑の美しさ、
秋の紅葉に
本当に心が洗われる思いでした。
何とか、私の村も このような元の山に戻したい、と強く思ったのです。
裏山の針葉樹林 0,7haを伐採しました。
伐採の終わった山
その 伐採許可を得るため 何度か 県の農林事務所を訪ねるうち、苗木700本を無償で提供してもらえることになりました。
柚野小学校に話を持ちかけ、 子供たちが 授業の一環として、植林に参加してくれることになりました。
実施日は 11月30日 と決定。
すべてが順調に進んでいます。 それもこれも 力強い 仲間の存在あってのことです。
先日、その仲間と一緒に、苗木を提供してくれる 県の『育苗場;いくびょうじょう』に 行ってきました。 訪ねるのは 2度目ですが、 今回は具体的にどのように 苗を搬出するかを、検討しました。
「育苗場」にて、 頼もしい仲間、長谷川さん(左隣) とミキオちゃん(右隣)。
中の女性は 育苗場職員、 マユミさん と チハルさん (二人は親子です)
ふっと目をやると 場内に立派な林がありました。 モデルとして 30年前に植えたものだそうです。
山桜や 紅葉が 直径30cm以上に 成長し、どっしりと根を張りそびえていました。 足元には さわさわと 柔らかそうな下草。
自分たちが これから植える山が 30年後には こんな風になるんだ、と想像しただけで 胸がときめきます。
そして、今年61才の私は 多分 それを見ることはできないだろう・・・
山を育てる、ということは かっこいい言葉でいえば、 男のロマン、
でも 先人たちは 黙々と それを続けてきたのです。
『YUNOどんぐりの会』 会員募集!
どんぐりを拾う→畑で育てる→山に植える→下刈り等の作業・・・ これを毎年、繰り返してゆきます。
実際に作業を手伝ってくださる方、暖かく見守ってくださる方、
男女・年齢・地域は問いません。
一緒にユメをみましょう!
昨日の朝、ちょっとの時間、空が抜けた。 実に 1ケ月ぶりのこと・・・
今日で 8月は オシマイ。
明日からは いよいよお彼岸の お経廻りがスタートします。
今回は18日の 「彼岸法要」まで 「ピース・フェスティバル」 と 札幌行き、が挟まっており、その合間を縫って 塔婆70本を書き上げるという、いっぱいいっぱいのスケジュールとなってしまいました。
私の 彼岸の修行、です。