庫裏の玄関の軒下にスズメ蜂が巣を作り始めたのは お盆の頃だったでしょうか。
見るたびに大きくなって 直径30cmほど、 見事な球形です。
当然のことのように 駆除することを考えたのですが、問題はその方法。
市販の殺虫スプレーで簡単に死ぬ、と言われ 私が考えたのは・・・
蜂の逆襲を想定して、厚手の防寒コートに バイクのヘルメットを着け、首の隙間は バスタオルで密閉し 梯子の上から スプレーを噴射する・・・ 我ながら 完璧な方法だと、ひとり悦に入ったのですが、 想定外はあの猛暑。 とてもじゃないが 想像しただけでクラクラする・・・
手をこまねいて 見ているうちに 暑いさ中 黙々と働いている蜂に だんだん情が移ってきて・・・
そのうち 訪ねてきた檀家さんにも 発見され 「すぐに市役所に連絡して 駆除してもらったらいい」とアドバイスを受けました。 ところが 優柔不断な私メは それをせず、 蜂は 相も変わらず せっせと出たり入ったりしておりました。
決定的だったのは すぐ下の檀家さんの言葉 「こんな立派な巣は そうあるもんじゃない、場所がまたイイ、 そっとしときゃ 冬には出てってしまうから・・・」
知りませんでした。 勇気を頂いた私は 知らんぷり を決め込み、 かくして 蜂は 一匹残らず 出ていってくれたのであります。
残された、見事な巣、 まるで芸術品!
蜂の習性から この巣が来年使われるということはないそうです。 時間ができたら ニスを塗って このまま保存しようと思います。
まさに 蜂からの 贈り物です。
でも事故がなくて ほんとうに よかったです。
(お経廻りの 途中のスナップ)
下界が雨だと 上は雪、富士山がもっとも美しい頃。
今日は 雨の予報でしたが 市街地を廻るため バイクで出発しました。 昼食抜きでガンバッテ 予定の最後のお宅を出たところで 待ってたかのように雨。
カッパを着て 無事帰る事ができましたが 冬の雨は ちょっと冷たかったです。