山寺の
和尚さん日記

身延山での唱題行

深まりゆく秋の名残を惜しむ間もなく 師走に入ってしまいました。
師走 ということば を聞くと 何故か連想される 私のイメージ、
・・・落ち葉の舞い散る道 コートの襟を立て 背中を丸めて 「師走の風は 冷てぇな~」なんて 立ち去る男の後姿・・・ 映画のワンシーンか、劇画の一こまか、はてまた 私の夢想か?(どうも その男が 私なのです)・・・
ところで 師走 って 坊主が走る が語源だって 知ってましたか? 無論、諸説はあるのですが、
師(=僧)がお経をあげるために馳せまわる月として「師馳す(しはす)」から生じたという説が 有力だそうです。
そんな訳で 私も 暮のお経廻り を 昨日から開始いたしました。
師走の風どころか とても暖かく、というか 異常に暑く、昨日は 日中は20度を超えてしまいました。 用心のために穿いていった 「(ジジ臭い)ラクダの○○○○」を 途中で脱ぐのに 一苦労しました。
話は ガラリと変わりますが・・・
先週 金曜日 身延山に行って来ました。
日蓮宗の総本山です。
私の所から 富士川に沿って 車で約1時間のところにあります。

『三門』

 『菩提梯(写真の右側)』;三門から本堂へと 287段の石段が 続いています。



『五重塔』; 明治8年の大火で焼失したままになっていましたが 昨年5月 134年ぶりによみがえりました
『本堂』 ~ 『祖師堂(日蓮聖人を お祀りする)』




何故 身延山に行ってきたかというと、
毎月一回 行われる 『唱題行』に参加するためです。
興徳寺でも毎月 行っておりますが 導師役を務める私が 自己流にならないよう、
何よりも 私自身が 「三昧の境地=ほとけさまとの一体感」を味わいたいから・・・
導師を務めるということは 参加している方への 気配りが優先するので、「三昧の境地に達する」、ということはありません。
身延山の この唱題行は 求道同願会の会長 菅野日影上人自身が 導師を務めてくださいます。
どなたでも参加できます。
「常唱殿」;ここが会場です。

北海道へ 行っていた 息子の拓朗より TEL
雨で雪が溶けてしまい スキーができない、とのこと。 この季節に 北海道で 雨、やっぱり異常です。