山寺の
和尚さん日記

寄り合い処

本日は 講演に行って来ました。
市内、内房(うつぶさ)地区の「寄り合い処(よりあいどころ)」です。
「寄り合い処」には、去年から これで4ケ所、年内にもう1ケ所が予定されています。
「寄り合い処」とは、富士宮市内の各地域で ボランティア・スタッフが自主的に運営する会。富士宮市社会福祉協議会の管轄で 現在 市内で77箇所の寄り合い処が開所しているそうです。
「地域のお茶の間」という位置づけで 誰でも自由に集い、おしゃべりできるところ、とされていますが 私が今まで訪ねた所は、毎月1回、地域の公民館で 近くに住むお年寄りの方を招き ボランティア・スタッフが食事を提供しています。

その食事の前に 指導員(交通・福祉・医療等)に来ていただいて 話を聞いたり、またミニコンサートを開いたり しているようですが、 私の講演も その時間帯で 行われます。
今日は 雨だったので 参加者が少なく(歩行補助用の手押し車で 来られる方もいるそう)12名、スタッフは6名でした。
参加者の平均年齢は 75歳以上、 スタッフは、70歳以下だったと思います。

与えられた時間は 1時間20分。分かりやすく、オモシロク、ナルホド! とうなずいてもらえるよう 慎重に 明るく 時に 童話や 唄も混ぜて 話を運びます。
「シアワセ いっぱい!」というテーマにしました。
「シアワセって何でしょう? どうしたら シアワセになれるでしょうか?」
私の過去も話しながら、苦しみ・悲しみ=不幸ではないこと、 お金があるとか・頭がいいとか・健康であること=幸せでもないこと、 世の中に偶然はないこと、 手を合わせ すべてに感謝できる状態を 幸せ、ということ などを話しました。
「みなさん、両手をじ~っと見てください。 いつの間にか シワがいっぱい、 アタシがムスメの頃は、白くてすべすべしたキレイな手だっただよ~、と 嘆かないで・・・ この刻まれた シワ、これが 今まで苦労してきた勲章です。 そのシワとシワを合わせて見ましょう。  ハイッ! シワ・アワセ=シ・ア・ワ・セ です」
古来 インドでは 右手は神聖なもの(=ほとけさま)左手は 不浄なもの(=衆生、つまり私たち) とされ、両手を合わせることによって、ほとけさまと私が ひとつになれる と教えます。





お楽しみの 食事、 本日は「カレーピラフ」。 
とってもおいしかったです。
お年寄りが、 普段 自分の家では食べられないような、ちょっとしゃれたメニューにしているのかな?

食事の後は 楽しい おしゃべりタイムのようですが、私は失礼して 帰ってきました。
いつも感心するのは、このボランティア・スタッフが皆イキイキしていていること。
お年寄りを喜ばせたい、というそれだけの目的で、毎月毎月 講師を捜して、メニューを考えて、時には お家まで送り迎えもして・・・ 
私もその一員として 今後ともお役にたてれば、と思います。