山寺の
和尚さん日記

ロングバケーションの終わり

4月の「花まつり」が終わって、この7月までの3ケ月余りが 私にとって、比較的自由な時間のとれる、もっとも嬉しい期間、それが本日をもって終了です。

盛大だった「花まつり」も遠い過去のよう・・・
まずは 新しくなった本堂を紹介いたします。

〈before〉

〈after〉 本堂の外廊下を内部にし、庫裏への廊下の外壁を新しくしました
興徳寺の本堂は江戸時代末期に火事で消失し、明治10年、近隣のお寺のお堂を譲り受け、解体して移築したものです。その時点で築後220年という建物だったので、今年で360余年という歴史的建造物です。
大変小さな建物で父の代(1978年)に増築したのですが、それでも手狭感は否めず、この度の耐震工事に合わせて、増改築いたしました。

廊下を増幅し、車椅子用のスロープを。 トイレも新しくしました。

両側の内廊下が以前の外廊下です。 幅と奥行が広がりました。

これがかつての外廊下です。

新しい 内玄関
お葬式の形

ちょっと前のことですが、一人暮らしの檀家さんが自宅で亡くなり、事件の疑い有りとの警察の判断で、遺体は署の遺体安置所に保管されました。数日後、取り調べが終わった、との報に私が自分の車で遺体を引き取りに行ったのですが、警察官が「かなり痛みが激しくて、相当な臭いです。その車で運ぶのはやめたほうがいいのでは」と・・・ 「構いません」と言おうとしたら、「警察の車でお寺まで搬送しましょう」と言ってくれました。「でも、警察の車に臭いがつかないんですか?」と尋ねると「これはそういう車ですから・・・」と。 私は遺族2人を助手に連れて行ったのですが、3人の警察官が手際よく遺体を積み込み、「では先導してください」
警察官を従えて走るのは初めての経験でしたが、嬉しかった反面緊張もしました。
田舎の道ですが ほとんどが時速30km/h、見通しのよい直線でも40km/hです。
お寺までの10kmの道のりの遠かったこと。

遺族と手分けして準備をし、必要最低限の出費で新しくなった本堂にて通夜~葬儀を営むことができました。
事情を知った葬儀社の職員が「ちょうど休日ですから」と、ボランティアでお手伝いしてくれ、本当に助かりました。 衝撃と悲しみの中に、このような形で無事葬儀~納骨までを終えることができたこと、ありがたかったです。 
皆で感謝を共有しました。

葬儀は要らない、という考え方が都会を中心に少しづつ定着しているようです。
そういう考え方に至らしめたことに、私たち僧侶の責任も大だと考えます。

この世とのお別れは新しい世界への旅立ちでもあります。
手抜きをせずにしっかりと送ってあげたい、と考えます。


今、境内は百合(やまゆり、カサブランカ他)でいっぱい、そこここに よい香りが漂っています。

川施餓鬼のご案内
今年も8月16日は「川施餓鬼」、お近くの方、近くに小学生のお子さんがおられましたら、是非参加を呼びかけてあげてください。

明後日から いよいよお盆のお檀家さん廻り、 これから 「川施餓鬼」をはさんで 9月20日のお彼岸まで、ハードな日々が始まります。

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