山寺の
和尚さん日記

添い寝

先々週の木曜日のことです。 母がお世話になっている 老人介護施設より電話があり 「ヨシエさんが 転んで、少し痛がるので 整形外科に連れて行きます。 保険証を お借りに伺ってよろしいでしょうか?」

顔見知りの担当者が来られて状況を説明してくれたのですが・・・
朝 起こして 着替えをさせようと思ったが、別の所からの緊急呼び出しがあり、母は自分で着替えができるので、そのように促してその場を離れ、戻ってきたら ドアの内側で倒れていたそう・・・ 
何かあったら ナースコールのボタンを押せ、と指示したそうですが 認知症がそんなこと理解できる訳がない、おまけに難聴の母に補聴器も装填されていなかったので 聴こえてもいなかったでしょう。
ベッドに腰掛けていたそうですが 立ち上がってしまったら 部屋の反対側のドアまで 掴まるものも 何もない部屋です。 
朝起きたら 着替えよりも何よりもまずトイレでは? と思うのですが・・・
 
外科医の診断では 骨に異常はなかったのだが 戻ってから 嘔吐を催し、心配なので 午後からは頭部のMRI撮影を行ったが これも異常なし、ただ 腰の痛みを相変わらず訴えることと、食欲もまったくないので どうするか? ということになり、 当日 私は東京に出かけていたので、妹たちの判断で 1泊だけお世話になって 翌日 引き取り 別の外科医に診断をしてもらったのですが やはり骨には 異常なし、とのことでした。 
家にあっても 痛みを訴え、食欲はなく 何も食べないのに 嘔吐をくり返し 翌日は 内科医へ。 内科医の診断は「上部消化管出血」、  嘔吐の原因も 強い痛み止めを服用したことによる 副作用だろうとのこと。 
点滴をやっていただいたおかげで かなりハイテンションになりました。

その夜、 母のベッドの横に寝ていた私は 母がトイレに立ったことを ドアを閉めた音で気づき、慌てました。
何も食べていないし、運動量も極端に少ない中で 立ち上がって 転倒したら大変です。  トイレから戻り 痛みを訴える母を ベッドに寝かした後 私も母の布団に潜り込み 母の背後から 背中や腰をさすってあげました。
ウトウトしながら 「いいキモチだよ~ もうイイヨ~」 と言ってくれたあと、 結局 私も そのまま 寝てしまったのです。
翌日からは 毎晩 母に添い寝、 幼い頃の記憶にもない 母と一緒の布団です(母のベッドはセミダブル)
母の腰をしばしさすった後、「もういいよ~ ありがとう」を聞いたら 母と手をつないで眠ります。 
とてもシアワセな気持ちです。
 
事故から 10日が経過、 母の痛みは いっこうによくならず、 ベッドから起こそうとするだけで 顔を歪め 無理に食堂に連れて来ても、痛みが先走って 何も食べられません。  内科医は入院を勧めてくれ 紹介状まで持たせてくれましたが、 妹たち2人と協力しあって できるだけ 家で面倒見よう、ということで一致しました。  運動能力の低下と 何よりも認知症の進行が心配だからです。
「オカアチャン、笑って~」 と言って やっとこの顔です。

痛みゆえに何も食べられない、認知症ゆえに 訴えられない、 「もうそろそろ おいとまするよ」 を繰り返すようになりました。
この痛みが どのようにやわらいでゆくのか、まったく予想ができませんが 訪問看護で 点滴をしてもらえることになりました。 
  この笑顔が戻るまで・・・

長期戦になりそうですが 母が再び笑顔を取り戻す日まで 妹たちとともに最善を尽くそうと思います。



 
*昨日より もう 彼岸のお経まわり です。 


 3月1日発売、『家庭画報 4月号』 に興徳寺の桜が 掲載されました。