山寺の
和尚さん日記

今年も お寺文庫

寒い日が続いていますが・・・
庭に 出てみれば 
 
  
そこここに 春の気配が・・・

 
 
100日間の 「大荒行」という修行に行っておられた 師匠 金森了脩上人(かなもり りょうしゅう しょうにん)も無事 成満(じょうまん=修行を終了すること)され 2月12日が 帰山式(お寺に帰ってこられること)でした。
 
 




   
 金森上人にとっては これが 3回目ですが、前回にも増して 「きつかった」そう・・・ さすがに痩せられましたが 目元は涼しげで、優しい光りを湛えておられました。 挨拶の中で 「何度も 被災地に足を運び 僧侶として もう一度 修行をやり直したい と思った」 と 淡々と ・・・  本当に ご苦労さまでした。

   先頭が 金森上人です。
そして 今日は 柚野小学校へ・・・
「寒行」で 家々を廻っていると 有志の方が 浄財を寄せてくれます。 最初の頃は それを 必要な備品の購入費用に充てていたのですが 余裕もできたので 昨年は 「東日本大震災」への義援金として 15万円、 そして 地元 柚野小学校の図書館に10万円を寄贈させていただきました。

今年も 小学校に10万円を・・・
           図書館に 「お寺文庫」というコーナーがあります。
 


  
「寒行」の最終日は 2月3日の 節分。 地元の子どもたちを招いて お寺で 「豆まき」を行います。 私は 今回 インフルエンザで 断念しましたが 70名の参加があったそう。 お寺と 子どもたちの 距離が近づいています。 
また 「寒行」の参加者も 20名~30名と 増えてきて 冬の夜空に響く 太鼓の音と 「南無妙法蓮華経」のお題目が この地域の人々に自然に溶け込んできていることを とても嬉しく思います。 
三沢寺の住職夫人 犬浦信子さんの 句
・大寒の 法華太鼓(ほっけだいこ)の 潔(いさぎよ)し
・月光に 行衣(ぎょうえ)の白の さえざえと




僧侶に対する批判も よく耳にしますが 少なくとも この地域の若いお坊さんたちは 皆 それぞれが 与えられた使命に 真摯に取り組んでいます。  改めて 私は 恵まれているな~ と 思いました。