山寺の
和尚さん日記

ショーロの流れるお寺

音楽全般何でも好きです。 
クラッシックに JAZZ、 ときには 演歌の詩に ホロリとさせられることもあります。
でも 何かひとつ、と言われたら 「ショーロ」と 答えます。




ショーロとは 19世紀の末にブラジルのリオデジャネイロで生まれた音楽で、ブラジルに渡ったヨーロッパ人(特にポルトガル人)が持ち込んだ宮廷音楽と アフリカから渡ってきたリズムが結びつき 発生したものと考えられます。 
ショーロという言葉は ポルトガル語で “泣く” を意味しますが、軽快なリズムに乗せた、どこか哀愁を帯びたメロディーが 日本人の感性とも合っているようで 私自身は ブラジルに着いて間もなく この音楽と出会い いっぺんに好きになり 現在に至っています。
前回のブログで 紹介した 熊本尚美さんとは 今から10年ほど前 ブラジルで 出会いました。
たまたま私が関わった CD “カフェ・サウダージ”のことで 尚美さんが サンパウロの私を訪ねて来られ、その時に 彼女自身の 初めての オリジナルCDを プレゼントされました。
“ナオミ・リオに行く” というタイトルの そのCDを聴いて ビックリ!
本当にこれを 日本人が演奏しているのか? 
それくらい 日本人離れした(?)演奏だったのです。 
それから2年後、ナオミさんは リオに移住し、そして私は 機を同じくして 日本へ戻ってくることになったのです。
あれから7年、彼女のひたむきな努力が 実を結び、 本場リオデシャネイロで、ショーロの演奏家、作曲家、そして指導者として 活躍されています。
ナオミさんのことは、彼女自身の HPをご覧下さい →http://www.naomikumamoto.com/
日本での ショーロ・ファンも増え、 24時間 ショーロを流している サイトもあります。
シューロを一度も聴いた事の ない方は、是非 一度 視聴してみてください。
→http://www.fonfon.jp/index.php?FrontPage
また 興徳寺では 法事の前などには 本堂で ショーロを流しています。
(興徳寺で ショーロを聴いてみたい方、 来寺の際は どうぞ お申し出ください)

今回、 さらに驚いたこと。 
ナント 台湾でも ショーロの演奏が 始まっていて、フルート奏者の 林姿瑩(ジェニー・リン)さんが
わざわざ訪ねて来られました。 しかも すでに CD(もちろんショーロの)を一枚 録音済み。

 (左が ジェニー、右 ナオミさん)

ショーロという どちらかといえば 日本ではマイナーな音楽が ここまで 育ってくるとは・・・
まさに 感無量!でした。
    冒頭で紹介した CD ”カフェ・サウダージ”
 
日本の 唱歌・童謡を ショーロにアレンジして ポルトガル語で 歌っています。 すべて ブラジル・サンパウロのスタジオで ブラジル人の演奏によって 録音されました。 
このCDを 興味ある方に差し上げます。 どうぞメールでお申し込みください。 
        琵琶湖での スナップ






    (8月に入って、 富士山が 一度も現れません。)