卒塔婆を建て 本堂にてささやかながら 供養させていただきました。
あれから 丸三年です。
仮設住宅に暮らす被災者の方と電話で話しました。
「あの日を境に 生活も価値観も変わってしまった、 でも 失ったものも大きかったけれど、得たものは それ以上に 大きかった」
彼女が失ったもの、 家、財産、職場・・・ 得たものは 「愛」・・・
母親が 手広く商いをして子どもたちを育てたそうですが、ある時 複数の取引先に騙され、以来 「他人を見たら、ドロボウと思え」 と子らに教えたそう・・・
「今回のことで 他人の情けが つくづくと身にしみました、 世の中 見捨てたもんじゃない」
と言ってくれたのは 嬉しかった。
「でも 私は 家族が全員無事だったけれど、もしひとりでも亡くなっていたら どうだったろう?」 とも・・・
安倍首相は 「来年3月末までに200地区の高台移転と1万戸を超える災害公営住宅の工事が完了する」 と胸を張ったが 工事費高騰・人材や資材の不足などの理由により 災害公営住宅など自治体発注工事の入札不調が相次いでいます。 オリンピック関連で 東京での建設工事の増大が予想される今、被災地の現状は決して 楽観したものではありません。
三年経って 今なお 26万人もの人が 避難生活を余儀なくされている、 しかも福島に至っては 解決のメドさえない、
丸三年、という節目に 改めて 日本という国はどこへ向かおうとしているのか? 私たち一人ひとりは 何をなすべきか? を考えてみたい。
佐村河内守 がやっと現れた。
「名誉毀損 で 訴える」 と・・・ 一体 お前さんに 名誉などが 存在するのか? と問うてみたい。
まったく聴こえない人が 絶対音感だけを頼りに 音を紡いで あの膨大な交響曲を書いた、というから 人が感動したのであって、ちょっとでも聴こえていたら 話はまったく別なのですヨ。
私は 売れる可能性のほとんどない交響曲を構想し、200万円をゴーストライターに支払ったまでの彼を認める。 当時の彼にとって 大金であったと思うし、件のライター氏にとっても 決して悪い話ではなかったと思える。
たまたま売れたのは 彼の総合的演出力もあったけど、あそこまで巨大化してしまったのは 全くの想定外だったろう。
恐怖とお調子者のせめぎ合いの中で アホな部分だけが突っ走ってしまった。
でも ただのアホ! と笑えないのが この話のやりきれないところで 被災地の少女、義手のバイオリニストの少女を傷つけた罪は とてつもなく大きい。
私はすべての人は ホトケの子として
使命をもってこの世に生まれる、と信じています。
彼の 使命は何だったのか?
我々は 彼に何を学ぶのか?
お彼岸の お経廻り、 残すところ4日。 お葬式等で 中断することもなく 順調に廻ることができました。
卒塔婆書き も何とか メドがたちました。 今回は80本を超えそうです。
3月21日、10時より お彼岸の法要。
30分ほど 皆でお経を読んで その後は 私メの「ワンマンショー」です。 (「法話」と呼ぶには ちょっとはばかられるので・・・) ご都合のつく方、 是非 いらしてください。