山寺の
和尚さん日記

石巻にて

先週の月曜日(17日)朝3時、予定通り 東北に向けて 出発しました。 
東松島市~石巻市の 現状を見て、 夕刻、 南三陸町の 宿泊先に向かっていたところに 檀家さんの訃報が入り、 急遽 Uターンしてもらって石巻駅へ、 仙台まで どうやって 行ったらいいんだろうと 思っていたのですが、なんと ノンストップの直行電車があって  そこから新幹線を乗り継いで 深夜に到着、  石巻から我家まで 5時間ちょっとでした。
スゴイ時代です。
南三陸町での ボランティアはできませんでしたが 日帰り強行軍の 報告を いたします。




津波のあとも生々しい墓地に 真新しい墓石が ビッシリと・・・

この12月1日から 念願の再オープンを果たした 『カキ小屋』、

嬉しくって 昼飯は ここで決まり! 「焼きがき」 は生まれて初めての体験です。

相棒 ミキオちゃんと
今回 同行してくれた
静岡の ノザワさん
一人前 小バケツに一杯で
1500円、 感激!でした。
ジューシイで
とっても美味!
ここの海で 採れた カキ、
復興のシンボルです。 

ガレキは かなり片付いていて 荒野に 解体を待つ家が ポツンポツンと・・・

かつては 家が 建ち並んでいた 
住宅街跡

 





海水浴客で にぎわった
仙石線 野蒜駅
2015年中に
全線開通とのことですが・・・




目的の ひとつが お知り合いになった 被災者の方々を 訪ねること。
仮設住宅も 2年目の冬を迎える。

 キッチン兼居間 
他に小さな部屋が二つだけ、
とにかく 狭い

この杉山家は お母さんと 20代の男の子と 女の子の三人暮らし
避難所から 移った当初は そりゃ嬉しかったでしょう、
着の身着のまま 所持品とて何もない
でも 夏が過ぎ 冬が過ぎて 3人分の生活のための 荷物は どんどん増える、 押入れはない、布団は二つ折りのまま・・・
夏は暑く、冬は寒い、 この生活が いつまで続くことやら・・・



でも 不安というなら そんなことよりも 何よりも 収入がないこと、
彼女の場合は 転職先が決まったばかりの会社が 被災し、結局 失業保険すらなく、 わずかばかりの 義援金で 生活してきましたが それすら底をつき・・・ 
当たり前のことですが 被災者のレベルは 一様ではなく 二年近くの時間が経過した今も 状況は ほとんど変わっていない、と実感しました。 行政も 民間ボランティアも それぞれに 努力されていることと思いますが 「復興」 ということは 雇用を生み出していくことなのだ と 痛感しました。



帰って 通夜~葬儀を勤め、 ほっとする間もなく 別の檀家さんの 訃報が入り、 その葬儀が 昨日でした。 
結局 13日で 終了するはずだった 暮のお経廻り、は 3件の お葬式で 大幅にずれ込み、明日 やっと終了の見込み、
今年も 残すところ 1週間、 年賀状が まだ 手付かず状態です。