山寺の
和尚さん日記

弔電というメッセージ

お彼岸の お檀家さん廻り、 ようやく半分です。 
このところ 晴れた日は ほとんどありませんが 気温はグンと上がって、今日は 今年初めて 防寒服なしで バイクに乗りました。 少し肌寒かったですが とても懐かしい快感(?)でした。 
この日が嬉しくて、冬空にバイクに乗っているようなものです。

前回紹介した 檜の卒塔婆 のことが 地方新聞に掲載されました。 





この卒塔婆を製作しているのが 「きらめ樹(き)工房」、
NPO法人「森の蘇り」という組織の活動の一環として、
放置された 針葉樹林を 間伐を行うことによって蘇らせ 
そこから発生する間伐材を製品化することによって 
事業体としての確立を目指しています。 
採算ベースに乗せるのは 簡単なことではないでしょうが 
及ばずながら 応援したいと思います。
墨の ノリが とてもよく にじまないので
気持ちよく 塔婆書き ができます。



札幌の友人、 ハラちゃんこと 原田芳雄さんが 亡くなった。 
7年前の胃癌が再発し、全身に転移。 本人も充分に 受け入れ、私も 昨年の秋、お別れに行って来たのですが、 いざ 現実となってしまうと とてつもなく悲しい。
葬儀に 参列したかったのですが、 緊急に母を預かってくれる施設もなく、 断念し せめてもの気持ちを 弔電に託しました。
原田芳雄様
ハラちゃん! 永くて 短い おつきあいでした。
昨年、 一緒に トイカンベツに行く約束をしたのに 果たせなかったことが 悔やまれます。
今日だって ホントは きっちりと最期の顔を見て お別れしたかったです。
本当にゴメン、 そして ありがとうございました。
そちらの世界で 落ち着いたら 今度は 静岡にも スッと飛んできてきてください。
                               静岡県富士宮市  松永泰然


30年前、5年間過ごした北海道での 同僚。 そのとき 私をとても可愛がってくれた 上司もすでに他界し、 ハラちゃんが 唯一の友人だった。   
北海道が 急に遠くなってしまいました。


   雲の中から ちょっとだけ 頭を見せてくれた富士山