山寺の
和尚さん日記

父の七回忌

台風一過、特に被害もありませんでしたが・・・
大量の落ち葉と・・・


竹が10本ほど 折れました・・・

これが雨戸です。
暴風の中、 ずぶぬれになって この板をはめ込みました。
板を抱えたまま 風に飛ばされそうになりました。
近くを流れる 芝川は 水嵩を増し、ピーク時に とうとう橋を乗り越えたそう・・・(師匠のお寺、常境寺のすぐ近くの橋です) 

欄干に 太い流木が 引っ掛かっていました。










今から20年も前のことです。
ある秋の日、 ブラジルから帰省した私は 庭で 草むしりをしている父を 発見、
父は 一本一本丁寧に草を抜いています。
私はその横に 並んで 両手を使って ガサガサと 草を抜く・・・ 
その夜のこと、
晩酌に 少々度が過ぎた父に肩を貸し 寝間まで連れて行くと・・
「ケン(私のことです)、 一緒に寝よう」 と言うのです。
私は 父と一緒に寝たという記憶は 全くないので 少々 ためらいながら 父の布団に体を滑らせると
「ケンよ、どんな小さな草にも 命がある、 オマエの今日の 草むしり、 あれは何だ」
・・・ 父の倍の スピードで 草むしりをして 得意になっていた 私は ちょっとショックで 声も出せずに じっとしているより術もない。
一方、父は
「あ~ 今日もいい日だった・・・」と そのまま 高鼾・・・
父のことを 考えると 不思議と あの日のことが思い出されます。
明日は 父の七回忌。
私が日本に 戻って 7年、住職になって 5年、
弟~妻、そして 父と、 3人の七回忌が終わると 当分 何も無い・・・はず。
母が 長生きしてくれることを 願います。

   (白い 彼岸花)

本日(9/24)、 富士山に 初冠雪がありました。 平年より 6日早いそうです。