山寺の
和尚さん日記

何ができるか?

木村久美子さん、書家。 そして 演劇人・・・
『書』を もっと身近なものにと 「暮らしの中の 書」 とか、 「書とパフォーマンス」とか あらゆる可能性を追及し、
楽しく、さりげなく、そして 深~く・・・ 『書』と共に生きている方。
興徳寺の檀家さんでもあり、 「花まつり」では 石段に敷いた50mの紙に 一気に書き下ろす、というパフォーマンスを演じてくれます。

その久美子さんが 自宅のすべての空間を解放し 「写真と書 父娘展」を開催しました。




今年91歳になる父親は アマチュアの写真家で、
戦前から撮り貯めた 貴重な作品が 
久美子さんの作品とともに展示されています。




久美子さんが 今回 準備された作品は 何と250点、 
和紙や反物を染め 古い着物や帯を利用して作品を表装し、 何とも味わいのある趣です。
そしてそれらに ごくリーズナブルな値が つけられ、その半額を 義援金として差し出したい、という試みです。

久美子さんです。
さて、こちらは ブラジルは サンパウロ市に住む 友人の アーティスト、MIYAKOさん。
Amazon.co.jpによる 『たすけあおうNippon東日本大震災義援金プロジェクト』 というアートを通じての支援活動に 参加した、 という連絡がありました。
パソコンの壁紙になる作品の画像を アーティストが無償で提供、 Amazonはこれを販売、 収益の全額は 義援金として寄付される という プロジェクトです。
早速 私も 購入いたしました。
→http://www.amazon.co.jp/donation
 タイトル:〔見守る横顔、見守られる横顔〕
        「どのように愛するか。何を伝えていくか。」




とっても いい感じです。
作者の 繊細さ・ やさしさ・ 深い愛、 が 伝わってきます。



「今、何ができるか 考えてみよう」 とよく言われます。
GWが終わって ボランティアの数が半減したそう、 
行ける人は 是非 行って欲しい、と思います。 
よく政治家が 現地を視察してきて 「いや~ひどかった、 胸が痛みます」 などと言ってますが、 見るだけじゃなくて、 半日でもいいから 働け! と言いたい。
復興は 5年~10年 とかかる 長い道のり、 
その長い時間を ずっと意識的に関わりながら、「何ができるか?」を考えていきたい。 
「何ができるか?」
それは 「生き方を変える」 ということ、 新しい価値観に向けて 少しだけ軌道修正をし、 それに向かって 皆で努力してゆくこと、 だと思います。