今年は この地方一帯 どこも 竹の子 が大豊作。
こういう年を ”当たり年” といいます。 その反対が ”裏年” で なぜか分かりませんが 大体 1年おきに 繰り返されているようです。
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さて ”当たり年” は 嬉しい思いも もちろんあるのですが、 反面 とっても大変でもあります。
とにかく ニョキニョキ・ニョキニョキと出てくるので、 掘っても掘っても追いつかない。 掘った竹の子は その場で茹でて 知人・友人に配るのですが、 2回目3回目になると もう あまり喜ばれもしない。
かといって ほおっておけば 竹になってしまうわけで 竹林が ジャングル化してしまいます。
”当たり年” の時は かつての 竹林、 今は 広葉樹を植林した山にまで 竹が 生えます。
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伸びてしまった ”竹の子” を処理するために山に入りました。
スパイク付きの 地下足袋 を 使用します。
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細い竹 は草刈り機で 切ります。
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孟宗(もうそう)竹 には ファッコンという刃渡り30cmの ブラジルの山刀が 威力を発揮します。
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これくらいの時期に 倒さないと 硬くなって のこぎりが必要になってしまいます。
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ただ やみくもに倒すのではなく 竹林としての生命力を維持するために 全体のバランスを見ながら 良い竹は 親竹として残します
旬の時期(まだ寒い頃)に 出てくる竹は 強くて 勢いがあるので 親竹として何本かは残したく、掘られないよう 目印をつけておきます。
(興徳寺の竹の子は 一言断ってくれれば 誰でも掘ってよいことにしてあります)
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画面 左側を親竹として残すべく 細い支柱を目印として打っておいたのですが ずっと後からでてきた右側の竹の子が あっと言う間に追い抜いてしまった。 さて 実際はどちらが 勢いのある竹なのか? どちらを残すべきなのか?
昼食にいったん 戻って また山へ・・・ 果てしもない作業の中 いろいろな問題点も 見えてきます。
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檜の林に 侵入してくる 竹、 放置しておくと ここが竹林になってしまいます。
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すでに 竹林化した 針葉樹の林
そして 谷に 倒れ込んでいる 木、や竹・・・
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整備されていない山、いわゆる放置林で ヒョロヒョロの木が 風や雪の重みで倒れ 谷を塞ぎます。
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倒木にゴミが堆積し 水が堰止められ 大雨時に決壊して 一気に麓に押し寄せる・・・ 土砂災害の原因のひとつです。
私たちの 広葉樹を植える運動は そんな放置林を整備して豊かな森を作りたい、という目的があります。
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谷底でわずかですが 水が湧いている・・・ 森林が整備されれば ここは豊かな泉となるはずです。
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弟子・泰潤が 休み で帰省しました。
入学式に 大学の玄関前で 「じゃあな」 と別れたきり、 声を聞いたこともありませんでしたが、 入寮から1ケ月間は 特別指導期間といって ケイタイも 財布も 預けさせられ 睡眠時間 数時間の修行の明け暮れであった由、 5キロも痩せて 物腰、態度にも大きな変化が・・・
たまにジョギングに出る他は ひたすら勉強をしています。
頼めば 何でもやってくれて お掃除もすれば 草刈りもするし 竹の子も掘ります。
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昨日は 友人ミキオちゃんの田んぼで 田植えの手伝い。
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彼がいなくなった後、「淋しいでしょ?」 などと よく聞かれましたが、 やはり弟子なので 彼からは師匠として見られている自分を 常に意識しなければなりません。 いてくれると とっても助かりますが 少なからずの緊張感も あるのです。
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我が弟子にあっては これから 坊さん社会、あるいは 日本の社会の 矛盾に悩みながらも 僧侶としての道を歩んでいかなければなりません。 せめて 先輩僧侶として それらすべてを超越した 信ずることの大切さ を伝えていきたい、と思っております。
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